Q期限の利益の喪失ってなんですか?

「期限の利益の喪失」って意味が分かるような、分からないような言葉ですよね。
分かりやすくいえばクレジットカードで買い物をしたことはありますか?
その場でカードを切ると商品を手に入れることはできますが支払が即座に行われるわけではなく、カード会社によりますが締日というのがあり、その期間内の買い物であれば翌月、或いは翌々月に銀行から引き落とされます。
利用者は引き落とされる金額を引き落とし日までに銀行に用意すればいいというわけでこれが支払期限という考えとなりますが遅延等により期日に引き落としができなかった場合は金融機関から何らかの通達があるもののそれを守らずにいると支払期限内という一定の期間の猶予を喪失し、即座に債権者は債務者に対し残債務を一括して請求できるのです。

住宅ローンは本来毎月決まった額を分割で支払っていくものですが何らかの事情で今月の支払が出来なかったとします。
金融機関から再三の通達があったにも関わらず無視して指定の期日までに支払いができなかった場合に届くのが「期限の利益の喪失通知書」という書類になり、これは期日内に取決めした金額を支払うという金融機関との契約を守れなかったので契約を破棄するという内容で、契約というのは借入金額を分割して払ってもいいですという内容にあたりますのでこの契約が破棄されるという意味は債権者が期間を待たずして債務者に残額の一括請求を行うことができるというものなのです。

分割ですら払えない状況の債務者にとって一括請求されて払えるわけがありませんよね。
しかも住宅ローンとなればその額も何百万、何千万円の単位ですのでよほど有力な助け人がいない限り殆どが不可能に近いのです。

この通知書類が届いた時点では債権者である金融機関が保証会社へ代位弁済で支払いを求めた状態となり、保証会社が債権者の権利を引き継ぐ形となり、かなり厳しい一括返済の取り立てを行ってきますので消費者金融などから資金を調達してその場をしのぐのではなく(借入希望額が大きいので難しいとは思いますが)、自宅を売却する方法を考え始める方がいいかもしれません。
何れにしても素人では判断できかねる状態ですので弁護士さんなどの専門家に相談してみましょう。

 

 

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writer: 明誠商事株式会社