任意売却の際、引越のタイミング
任意売却と競売との共通点はどちらも自宅を手放すことですが、明らかに違う点として任意売却は売却する意思に基づいて家を手放すことに対して競売は意志に反して強制的に立ち退きを強いられることです。
またご近所に知れ渡ってしまう可能性もあります。
これだけでも精神的苦痛やダメージが相当なものと察することが出来ます。
更に今後の生活にも大きく響いてきます。
先ず任意売却に比べて競売は売却価格が下がるので、その分残債務が大きくなること。
残債務は完済するまで支払う義務がありますので負担が大きくなります。
任意売却は競売価格よりも高く売れる可能性が非常に高いので残債務額の負担が軽減される上、引越感覚で立ち退くことができますのでご近所さんの目が気にならないばかりか、引越費用まで債権者に配分してもらえる可能性があります。
このようなことから任意売却と競売とでは精神面、金銭面共に大きな違いが生じることが確認出来るでしょう。
では任意売却を進めるにあたり、引越するタイミングはいつでしょう?
買主が見つかり、無事任意売却に成功するとその家から出て行かなければいけないからと次の物件を見つけるのは必要なことですが、あまりにも早く見つけ過ぎて引っ越してしまったとしたらどうでしょう?
任意売却の新しい買い手が見つかるのは売り出しから早くて2ヶ月ですが平均的には4ヶ月くらい掛かります。
分かりやすくいえば、買い手が見つかるまでの数ヶ月間はその家に住めるということです。
住宅ローンを支払しないでゼロ円で住めるわけです。
また、任意売却が成功すると債権者に引越費用を捻出してもらえる場合が多いので、ギリギリまで住み続けることをお勧めします。