競売より任意売却の方が良い理由
住宅ローンが支払うことができなくなり、住宅ローンの滞納が数か月にわたると、督促状や期限の利益の喪失通知書を経て、裁判所からの競売手続きが始まることになります。競売になるより任意売却の方が良いと言われるのですがどうしてでしょうか。大きく4つの理由として、売却金額、住宅ローンの残債の返済、引越し費用、引越し時期、とがあります。売却金額は、自宅の売却をする際、競売は一般の不動産市場ではなく裁判所での競売にかけられ不動産鑑定士による査定にマイナス要因として、内覧が不可・購入者が裁判所の手続きが必要などの観点から競売価格修正という価格調整が入るために一般の不動産市場の50~70%程度になります。それに対して、任意売却の場合は一般の不動産価格に近い金額となります。住宅ローンの残債の返済は、競売では住宅ローンの残債は一括返済を求められる場合がほとんどです。というのは残債が多いために、早く回収したいという意向が働き、月々の分割返済に応じてくれない場合があります。一方、任意売却の場合は、競売と比べて売却金額が高い為、残債が少なくて済み、回収できる可能性が高いために、返済できる無理のない範囲での返済金額の減額に応じてくれる場合があります。交渉次第では減額にも応じてくれるケースもあります。引越し費用は、競売の場合はすべて自己負担ですが、任意売却の場合は、債権者との交渉次第で売却金額から捻出してもらえる場合もあります。というのは、引越し費用を経費として求められる可能性があるためで、その場合には引越し費用が支払われるということですが、全額ではなく10~30万円程度の金額となります。引越し時期は、競売の場合は、落札されるとすべて裁判所の指示通りとなり引渡し命令や強制執行といった債務者の都合では決められませんが、任意売却の場合は、購入者との引渡し相談により日程を決めることができますので、ある程度の余裕ができます。