任意売却を弁護士に相談するメリットデメリット
任意売却を弁護士に相談するメリットデメリットには、どのような場合があるのでしょうか。結論から申し上げれば、任意売却を弁護士さんに相談した場合の方がメリットは大きいです。理由としては、借入の利息や遅延損害金を銀行と交渉してもらい0円にすることができる場合の方が多いからです。但し、弁護士費用が発生しますのでデメリットもあります。
住宅ローンを滞納して、3~4ヶ月過ぎると期限の利益の喪失という手続きを銀行が取ります。これは何かと言うと今まで月々の返済だけで済んだものが、住宅ローンの残高を一括請求されてしまい、年14%の遅延損害金が発生します。住宅ローンの残高が3,000万円あったとすると、年間の遅延損害金は420万円にもなってしまいます。ですので、住宅ローンを払わないでいると遅延損害金が膨れ上がり借金の総額が年々増加します。
弁護士さんに債務整理を依頼すると420万円の遅延損害金が0円になる場合も有りますので、任意売却をする場合は、一度弁護士さんとも相談しましょう。
また、住宅ローンだけでなく、他に借入金がある場合はどうでしょうか。例えば、消費者金融などから借金をして多重債務に陥っている場合には、弁護士に相談すれば、弁護士から消費者金融の債権者に連絡をしてもらうことで、督促や請求行為が止まることになります。また、長期に消費者金融に返済している場合には、過払い金請求によって、お金が戻ってくる場合もあります。借金を整理する中で自己破産を考えられている方もいらっしゃいます。自己破産することは、悪いことではなく制度を上手に利用すれば、それなりに良い制度ですが、自己破産を考えるにしても、まず、任意売却で自宅を売却することから始め、その結果、残った債務がとっても支払えないような金額であれば、その時には弁護士に相談し自己破産という選択肢を考えるのも良いのではないでしょうか。